ルンビニだより
「なにか面白い話ある?」
2022-10-21
今日出会う人に「なにか面白い話ある?」と尋ねて、そこから始まる物語にひたすら耳を傾けてみよう!
「うちの子は全く私の言うことを聞こうとしません!」人間は聞いてほしい生き物なのに、あなたは「言うこと」ばかり考えていませんか?「言うこと」ばかりの人は「聞くこと」をしないわけですから、当然相手から「聞いて」もらえるわけがありません。
今日、ご主人(またはおしゃべりできるお子さん)が帰ってきたら、「何か面白いことあった?」と尋ねてみましょう。もちろんその会話中に、「そういうときはこうしたらいいのに」など、自分の考えを押し付けるのはダメ!徹底的なリフレイン(”がまん”の意、音楽用語としては”繰り返し”の意味)が大切です。
そういう態度は、お子さんがもう少し大きくなってからも重要です。お母さん、お父さんは、どうぞ聞き上手になってあげてください。子どもは、聞き上手な人に囲まれると話し上手になれるもの。聞いてもらえる喜びを知ることで、その喜びをだれかにも持ってほしい、分かち合いたいと思えますよね。自分が上手になれるだけでなく、取り巻く人間環境がぐんと良くなり、心地が良い空気が満ちてきますし、そんな空気をまとっていることが、初対面の相手にも伝わるでしょう。
「売り言葉に買い言葉」という、言葉があります。ここに「聞く」ことは入っていませんね。相手に主張をぶつけることばかり考えると、双方に不幸せな末路が待っています。
子どもの思いやりの心を育むには、まずは”自分の幸せな体験”が必要。自分の幸せを周囲におすそ分けするイメージです。お子さんは、相手がどう思うかに思いを巡らすのが難しいでしょうから、まずはお母さん、お父さんの方から、お子さんに幸せな体験を教えてあげることが大切です。
園長
