ルンビニだより
Aという考え方があれば…
2022-09-12
Aという考え方があれば、それと同じ質と量を持った考え方Bも必ず存在する。
「人生の苦労は無いほうが良い」という考え方Aに対し、「苦労はすればするほど良い」という考え方Bがあります。Aの考え方をしている人は一度Bの考え方を知る(経験する)と見識が広がります。その上で、再びAに戻ってきても良いのです。
Bを知ったうえで戻ってきたAは、初めのAとは全く違う新たなAです。
結婚し、初めての子育てをしていると、しばらくの間、自分を取り巻いていた人々との交流が減り、狭い人間関係の中で過ごすことになります。それはそれで大切なことです。そして今、幼稚園や学校など、お子さんと社会との接点が増えていく中で、親御さんも、お付き合いの幅が一気に広がっていきます。気づくと、「いろいろな人がいる」。本当に世の中にはいろいろな方がいて、いろいろな考え方があります。様々な考え方に触れ、自分の大切にしたい思いを自分で決めていく必要に迫られるのが、子育ての時期。人生全体の中でも大切な学びの時期なのです。
ちゅうりっぷくらぶで、幼稚園で、いろいろな人と出逢い、関わり、楽しいことばかりでなく、時には困難をも乗り越え、経験を積んでこそ、本当に自分が大切にしたいものが見えてきます。子どもだけでなく、大人にも大事な時期なのです。世の中ではしばしば「ぶれない」ことが良いことだと言われますが、私は時に「ぶれる」ことも必要だと思っています。様々な「ぶれ」を経た上で、ぶれない何かを突き止めていく自分でありたい、また、そんな皆さんであってほしいと思うからです。
園長
